小沢健二:僕のルーツミュージック | さじやんのDCDC(デコデコ)日記

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小沢健二:僕のルーツミュージック

LIFE.jpg

I君とはその後、同じ現代美術のゼミに所属し、大学時代の後半はなんだかんだで一緒にいることが多かった。彼が住んでいた鵠沼に行って海辺でぼーっと過ごしたり、部屋で音楽をきいてギターを弾いたりしていた。

フリッパーズは91年、僕が大学2年のときに解散。その後93年に小沢健二はソロシングル「天気読み」、アルバム「犬は吠えるがキャラバンは進む」をリリースする。

いったいどんな音楽をやるのだろうかと期待と不安の混じった気持ちで聴いてみた。ちなみに当時のシングルCDは紙ジャケの縦長パッケージで8cmの小さなもの。そのジャケットに写っていた彼の姿はアリスクーパーのラグランTシャツにジーンズというラフなもので、まぶしそうな表情をしているのが印象的だ。




天気読み
tenkiyomi.jpg


犬は吠えるがキャラバンは進む犬は吠えるがキャラバンは進む
(1993/09/29)
小沢健二

商品詳細を見る


最初の印象は、あまりのフリッパーズ時代との違いにとまどった、というのが正直なところだった。
なんだこれは?小沢くんは何がやりたいんだ?

シンプルなギター、ベース、ドラムス、ホーンで奏でられるソリッドで男臭い曲。コーラス以外で初めて聴く小沢くんの歌声もなんというかもっさりした印象だった。

打ち込みもサンプリングも無し。ポール・サイモンのようなシンプルな曲。

抽象的で文学的な歌詞。「上昇する気温のせいでロードショーは続き」ってどういう意味だろう。韻は踏んでいるが、フリッパーズの時のような引用やクリシェでもなさそうだ。

色々と思いを巡らせてみたが当時の稚拙な知識ではどうしてもこの曲の良さがわからなかった。

小沢くんの歌詞の解釈については様々な人が様々な意見を述べているのでここでは割愛するが、興味のある方は検索してみてください。http://blogs.yahoo.co.jp/fukuhara1113/55307579.html

そしてあまり期待せずアルバムを聴いたが、いい意味で予想は裏切られた。

エリック・クラプトン「461オーシャンブルバード」の「ゲットレディ」のリフが元ネタであろうイントロで始まる「地上の夜」を始め「カウボーイ疾走」「ローラースケート・パーク」「天使たちのシーン」など、捨て曲のない名盤だと思う。

一人称が「僕」ではなく「俺」になっている曲がいくつかあり、彼がフリッパーズ時代のパブリックイメージを捨てようとしているように感じた。それはジャケットの彼の姿からもそう思った。

このアルバムの多くの曲からイメージされる情景はどこか乾いていてハードボイルドだ。フリッパーズ時代のまぶしいような色彩感あふれる世界ではなく、色は無いがほの暗い光がある世界。そこに生きる男が主人公。

ギターにも最小限のエフェクトしかかかっておらず音が生々しい。

「ありとあらゆる種類の言葉を知って、何も言えなくなるなんて、そんなばかな過ちはしないのさ」(カウボーイ疾走)という、意味のない引用ばかりの言葉遊びとの訣別ともとれる歌詞もある。

そして、「雨がよく降るこの星では、神様を待つこの場所では、樹も草も眠れる夜が過ぎるから、君にいつも電話をかけて眠りたいよ、晴れた朝になって君がわらってもいい」「愛すべき生まれて育っていくサークル 君や僕をつないでる緩やかな止まらない法則(ルール)」などの歌詞からは、その乾いた世界で生きることへの前向きさや肯定を感じた。そこにはフリッパーズ時代の確信犯的な批評性やシニカルさは感じられなかった。とにかく素直に生とそれを取り巻く世界をを肯定しているのだと思った。

そんな生の肯定が最大に表現されたのが後の「LIFE」や「強い気持ち・強い愛」なのではないだろうか。

とにかく、このアルバムにはじわじわと心が惹かれていき、気づけば毎日のように聴きこむようになる。最も好きなアルバムの一枚だ。

渋公での初ライブ「DISCO TO GO」にI君とIくんの彼女と3人で、ゼミの授業を欠席して行った。途中で曲の出だしを間違えてやり直したり、バンドメンバーと談笑したり、肩の力が抜けたゆったりとしたライブで良かった。

このライブツアーは後に「CITY COUNTRY CITY」としてビデオが発売された。もちろん僕も持っている。

CITY COUNTRY CITY [VHS]CITY COUNTRY CITY [VHS]
(1994/09/21)
小沢健二

商品詳細を見る

CITYCOUTRY.jpg


そして94年の名盤「LIFE」からの「ラブリー」「ぼくらが旅に出る理由」などで一時は王子キャラとして人気を博し、紅白にも出た。



LIFELIFE
(1994/08/31)
小沢健二、スチャダラパー 他

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その後の活躍は周知の通り。もちろんリリースされたアルバムは全て聴いている。

現在は環境活動家の女性と結婚しアメリカに住み、環境問題についてのフィールドワークを行い、時折Ustreamで今の姿を見せてくれている。2012年には東京で久々のライブもあったが残念ながら行けなかった。

そんな小沢くんの曲の中で今でも一番好きなのがこの曲だ。



ある光ある光
(1997/12/10)
小沢健二

商品詳細を見る

ある光


これは彼の祖父が亡くなられた時に作った曲だという。

残念ながらシングルは廃盤となり今では1万円のプレミアが付いている。もちろん僕も持っている(自慢)

コラボではスチャダラとの「今夜はブギー・バック」が大ヒットしたが、スカパラの「GRAND PRIX」に収録されていた「しらけちまうぜ」がとても良かった。これで僕は小坂忠を知り、70年代のアルバムを買ってよく聴くようになった。



ほうろうほうろう
(2001/11/21)
小坂忠

商品詳細を見る


ということで、コーネリアスのことやIくんとのバンド話も書こうと思ったのだが、次回にします。

ではまた。

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